京都新聞2014.44月27日の京都新聞山城版をご覧になられましたか?

当会が発行した、初潮を迎えるお子様向けに、生理の大切さをお伝えしたくて作った冊子です。

少し長くなるのですが、良かったらお付き合い下さいませ。

当会の代表をしております、私ことさこっちは、数年前、一枚のミニタオルを頂きました。

「この布、とっても気持ちがいいんですよ。石鹸などを使わなくてもきれいに落ちるし・・・」

「なんでも、魔女たちの24時という番組で、このタオルで顔を洗っていたらきれいになりました・・・」といっていた人が居るらしいとも聞き、

「へっ!! こんなタオルで」と思って半信半疑だったんです。

でも、ぬるま湯につけて、顔をこすってみると、見た目とは全く違う、なんだか、やさしさに包まれているような感触だったんです。

そんなことがあってから2年ほどたった頃、奈良のもちいど商店街というところを歩いていると、もらったミニタオルとそっくりなタオルを売っているお店を発見。

で、聞いてみたら、もともとは同じ綿。同じ織りでできている商品だったんです。

「こんな布で赤ちゃんが包まれたらいいだろうな・・・」と思ったのが最初でした。

お店には、布ナプキンも販売されていました。でも、ちょっとお財布が痛い・・・

この布を使って何かを作りたいと思った頃から、偶然の出会いが重なり、今、布を仕入れて、私達なりにオリジナルの商品を開発、販売するまでにいたりました。

私達のメンバーは生活感たっぷりのママたち・・・なので、価格は安いほうがいい。でも、質はいいものがいい。

そう考えると、布ナプキンの、デリケートなところにあたる部分はオーガニックの布。そして、ショーツ側はかわいい布(でも結局今使っているもののほとんどは、ドイツ製のオーガニックの布なんだけど)で作りはじめました。

まずは、縫製のスタッフが自分で布ナプキンを体験しました。

そうそう・・・月経血って、本当は自分の膣で締めたり出したり自分の意思でできるんですよ。ほとんどのスタッフはそれをきいてびっくりでした。

そんなところからの出発だったけど、3ヶ月ほどしたら、個人差はあるものの「トイレで意識して出すようにしたら、生理の期間が短くなった」「生理痛が軽くなった」「家の中では布ナプキンだけで大丈夫になった」などなど、それほどがんばったというわけではないのに、それなりの成果が見えてきたんです。

「そんなことができる人は特別な人」という概念が、自分達の体験を通じて変化していきました。

 

紙ナプキン1袋500円/1月 × 12ヶ月 ×40年 =24万円 だとか、

それだけのごみが減量できることとか

念のために当てておく布ナプキンも、体調がよくさらさらした月経血なら洗濯も重曹に少しつけておくだけで手でこすって落ちることとか、

膣を意識して締められるということは、産後や高齢期の時期の尿漏れの最大の予防であることとか

何一つ、悪いことが無いんです。

「だったら、初潮を迎えるときから、自分の膣で締めてトイレで出すということができるようになったら」と考えるようになりました。

全ての初潮を迎える女のお子さんに、このことを伝えて、自分の体の体調チェックが月経血を見ただけで、「ちょっと今月無理したかな?」「甘いもの食べ過ぎたかな?」「クーラーで冷えちゃったかな・・・ちゃんと夏でも靴下はこう」とか、自分の身体をいたわれるようになってほしいと思いました。

でも、現実は、生理痛がひどいお子様のほうが多いように思うのです。

また、小学生にあまり詳しくもお伝えできない部分もあります。

まずは、生理は毎月来るもの(周期は個人差はあっても)で、どろどろの月経血はちょっと要注意で、そのとき、冷え、甘いものの撮りすぎ、ストレスなど、自分の体のメッセージだということだけでも知ってほしいと思いました。

まだまだ未成熟な冊子ではあると思いますが、新聞に掲載されたら、思った以上に反応を頂きました。

特にうれしかったのが、「新聞を見ました。孫が5年生なのでプレゼントしたくて・・・。私は娘に、きちんと月経血のことを説明できなかった。もっと、いろんなことを伝えあげればよかったと後悔している。だからこそ、孫には伝えてやりたくて・・・」というおばあさまからのお電話でした。

本当は母から子へ伝わっていくものだと思います。でも、この冊子を作るに当たって、最近の 生理・月経血 という言葉をめぐって、女の子のいるママにお話を伺いましたが、「初潮が来た」ということをお母さんに伝えないケースもあると聞きました。

私のときは、母がお赤飯を炊いてくれました。

父は、知っているけど知らないふりをしてくれていました。

こどもを産む 産まないはもちろんその人の生き方で、どちらでもいいと思います。

また、どちらが幸せで、どちらが不幸せということもありません。

でも、命をつなぐ為にいただいた「子宮」という大事な体の仕組み。

その準備が始まったことを「おめでとう」と素直に言える社会でありたいと願います。

良ければ、女の子を出産されたママさん・・・まずは、自分の体から始めてみませんか?

本当は、ママが当たり前にしていることを、お子さんが引き継ぐのが一番いいなと思います。

ちょっとだけ宣伝になりますが、当会が使っているオーガニックの布は、益久染織研究所というところが、中国の自然豊かなところで、綿を自社用として栽培し、そこで手で摘み、手で糸にして 手で織っている布です。

私が始めて友人からもらったミニタオル。そのとき一緒にもらった妹の家では、アトピーがある娘が小学生のときからお風呂で身体を洗うように使っていて、今中学3年になりましたが、今でも同じ形でお風呂につるしてあります。めちゃくちゃ丈夫です。

5月7日にも行いますが、この冊子の監修をして下さった 鍼灸師でもあり、ボディーセラピストでもあり、子ども達に赤ちゃんが生まれてくることのすばらしさを伝える「誕生学」の指導者でも有る都さんをお迎えして、理論的なことと、家で骨盤を締めたり緩めたりできることがしやすくなる体操を教えてもらえます。

参加費1,000円ですが、この布ナプキンと、今回作った冊子を差し上げます。保育も500円でお預かりします。

ぜひぜひ、皆様も今からでも布ナプキン生活始めてみませんか?

家にいるときだけでいい。

量が少ないときだけでいい。

ライナーの代りでもいい。

気が向いたときだけでいい。

体が少し変わっていくことを、感じてみて下さい。

by さこっち

追伸:実はこの冊子。タイトルの文字が間違っていたのです。悩んだ挙句・・・今、作り直しております。あと2週間ほどで200円で販売できると思います。

それまでお待ち下さいませ・・・

ここまで読んで下さった方・・・本当にありがとうございました。